地球防衛ガールズP9

河崎実

販売元:竹書房
販売元:竹書房

――『地球防衛ガールズ P-9』は『地球防衛少女イコちゃん』のシリーズなんですね。「竹書房 創立40周年記念周辺事業」ということですが、そもそもはどこから始まった企画なんですか?

河崎 僕からですよ。スポンサーを決めるのとか、なにもかも自分でやって(笑)。もともとは、竹書房がAKB48を使ってニコニコ動画で番組をやってたんですよ。それで、その子たちでなにかやろうということになったんです。――河崎監督のお店『ルナベース』がセットとして、とても有効に使われてますね。

河崎 『ルナベース』はそのために作ったお店だから。とにかく、映画の作り方が変わってきてるんですよ。10億円か何100万円かっていう、そういうふうになっちゃったんです。それに対応するために、まずお店を作って、そこで撮れるようにするっていう……。お店の内装も、僕の手作りだから。

――それはすごいですね。

河崎 僕は大学生のときから、学校の建物を勝手に使ってとか、そういう撮り方だから(笑)。実相寺(昭雄)監督の『ウルトラマン』って、作戦室のシーンとか、どこでもいいわけじゃないですか、光ってれば(笑)。別にセットなくてもいいだろう、みたいな、そういう撮り方ですよね。それで1本いけるだろうという発想です。

――で、今回、主役の女の子たちが9人いるっていうのもありますが、『見参!』としてはやっぱり沖田駿一さんが気になってしまうんですが(笑)。

河崎 沖田さんはねえ、10年以上前から出て欲しいと思ってたんですよ。ほんと、沖田さんがやった『ウルトラマンエース』の山中隊員は傑作だから。タカ派で、とにかくぶっ飛ばすという感じでね。2000年の『恋身女子校生パティ』という作品のときに、探したんですよ。でも、当時はネットも今みたいに発達してなかったので、見つからなかったんです。その後、知り合うことができて、今回、ヤブナカ長官はバリバリのタカ派キャラなんで、中山昭二さんのキリヤマ隊長に続くタカ派キャラといえば沖田さんしかいないということでお願いしたんです。

――『ウルトラマンエース』ということでは、星光子さんも出てますね。

河崎 そういう意味では、今回は『ウルトラマンエース』寄りですね。あとは、古谷敏さんとかモト冬樹さんとか、いつものメンバーで(笑)。

――ストーリーを追っていくと、実はヤブナカ長官がメインの話ですよね。

河崎 そうですよ。だって、沖田さんが主役ですもん(笑)。そこに星さんをどう絡ませるのかっていうのがストーリー作りの基本だったんです。

――恵比寿神社あたりのシーンが、すごく不思議な感じでいいですね。特撮とか使ってないのに、編集だけで不思議な空間を作ってるというか……。

河崎 モンタージュですよね。だから、ふざけてるんだけど、真面目にやるという感じですね。ほんと、苦労して撮ってるんですよ。まったくお金がないんでね。怪獣も大変な苦労をして出したんですよ。あれは神戸芸術工科大学の協力で作ったので。でも、新幹線で神戸まで行って撮ってるんで、僕とカメラマンの交通費はかかってますけどね。ほんと、苦労の積み重ねなんですよ。

(インタビュー・構成/大沼弘幸)

作品データ

【スタッフ】監督・脚本:河崎実

【キャスト】野呂佳代 浅倉結希 高城樹衣 阿衣華 小桃音まい 伊倉愛美 山本麻貴 片山陽加 巴奎依 もっぷん モト冬樹 沖田駿一 古谷敏 星光子

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著者プロフィール

河崎実(かわさきみのる)

 1958年生まれ、東京都出身。映画監督。代表作は「いかレスラー」「ヅラ刑事」「日本以外全部沈没」「ギララの逆襲」等。自主制作映画時代から、その独特の作風を貫き通し、おバカ映画の巨匠と呼ばれている。