声優のための国語講座

はじめに

 仕事柄、若い声優さんたちとご一緒することが多いのですが、ずっと気になっていることがあります。

 それは、文章に対して、あまりにも無造作すぎないか、ということです。

 滑舌や発声、イントネーションについては、細かいところまで気にしたり、お互いに注意し合ったりしているのですが、台本の読み込みという点に関してはひどくあっさりと済ませてしまっているような気がします。

 確かに、滑舌も発声もイントネーションも大事です。

 でも、役者が最初に自分の役と出会うのは台本なのです。

 どうやって役を作っていくかを考えるときの基となるのも台本なのです。

 役者の仕事は、まず台本を読み取ることから始まるのです。

 それができなければ、滑舌も発声もイントネーションもなんの役にも立ちません。

 その割には、台本を読み込むために一番大切なこと、即ち、国語力を鍛えるという訓練がないがしろにされている気がします。

 今までに何度か、声優の養成所や専門学校の関係者に「国語の授業をやらせてくれないか」と提案したこともあるのですが、みんな「それはいいですね」とは言ってくれるものの、なかなか実現しません。多分、声優養成所の授業科目の中に「国語」があるのが、なんとなくしっくりこないせいかもしれません。

 そこで、自分で開講してみることにしました。

 本来、台本の読解力は、役者なら誰にでも必要なことであり、特に声優に限りません。

 でも、声で演技をする俳優=声優と名乗るからには、声優は言葉の「プロ」であり、国語の「プロ」であって欲しいと思っています。

 その意味も含めて、あえて「声優のための」という講座名にしました。

 これは、あくまでも「国語」に特化した授業です。

 演技力とか発声とか、そういう指導は一切やりません。

 その代わり、「国語」に対する知識を高め、台本を読み解くことを中心にした授業をみっちりとやります。

「国語」なんて学校でさんざんやったよ、と思うかもしれませんが、あなたが今まで習ってきた「国語」の常識を覆すような、あるいは、今まで知らなかったような「国語」の授業になると思います。

 

大沼弘幸

声優のための国語講座 第5回

今回のテーマは「カメラ位置を読み解く」。「ごんぎつね」を題材に、文章からカメラ位置を読み解くことがいかに大事かを説明します。

こくごのじかん 第17回

今回のテーマは「擬音・擬態語」です。

今さら聞けない声優業界基礎知識

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声優のための国語講座

大沼弘幸プロフィール

作家&ライター。

アニメ誌のライターを経て、小説、シナリオを執筆。

ラジオの構成・演出・出演、ラジオドラマのシナリオ執筆・演出等も多数。

アミューズメントメディア総合学院ゲームプランナー学科講師。

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